ブックレビューが死ぬほど溜まっている。しかしこれは早急にご紹介せねば。…というわけで、これは本当に素晴らしい!! 小泉凡先生の『セツと八雲』
THE MUSIC PLANT Blog: 小泉節子『思ひ出の記』 やばい、やばい、やばい、やばい! これは感動!! https://t.co/UC5ez9GnO4 #小泉八雲 #小泉セツ pic.twitter.com/udFIpqDWkJ
— 野崎洋子 (@mplantyoko) November 13, 2025
セツの本、『思ひ出の記』は、凡先生の奥様、小泉祥子さんから勧められ、読んでみたら超最高で、そちらを八雲関連本のベスト!!と私は激推ししまくりました。
なんか「結婚」っていいなぁ、って初めてマジで思ったかも…というくらいマジで感動した本でした!(はい、まだ諦めてませんよ)。
そして、今回ご紹介するこちらの「セツと八雲」本も本当に最高でした。あぁ、ほんと私って語彙が少ない。
小泉凡先生の最新刊です。いやー 実際の凡先生のお話をリアルで聞いているのと同じような印象の本です。
っていうか、この記者さん、すごい。本当に凡先生のキャラクターがこの本に凝縮されている。聞けば、この記者さん、凡先生に100時間以上取材したんですって。(当時新聞連載にもなったりした)すごい。
そして後書きでわかる。あぁ、このかたも凡先生のファンなんだな、と。はい、私もそうです(笑)
とにかくそんなふうに凡先生のお話を聞き書きしたという本なのです。「うわぁ、そんな長い時間取材されて大変でしたね」と凡先生に聞いたら「いや、でも自分で書いているだけでは思いもつかなかった質問もされるから、すごく興味深かった」のだそうです。
あ、そのポイントも『思い出の記』と一緒か!? あの本もいわゆる聞き書きだったよな。
いや、でも本当に凡先生の優しい語り口が再現されているのがすごい。
そして、私もすでに八雲のことはたくさん本を読んでよく知っているつもりでいましたが、それでも私も初めて知ったこともたくさんあり、とても刺さりました。
例えばこのNHKがプレスしてると思われる「洋妾」の話題。うわー、そこに踏み込むかと言う感じだけど、いや、実際、今の今だからこそ、そのトピックは大事なのだと思います。
わたしはこの本を読んでいたので、Yahooニュース見て、びっくりしないですんだけど、実際、当時の日本人の感覚ではそうだったのだろう。確かに言われてみれば、そうだろうなと容易に想像できてしまう。
そして、新書なので、あっという間に読める。新書って、いいですよね。読み慣れている人なら「あ、新書なら自分ではこのくらいで読めるな」ってすぐ想像がつくし。積読になりにくい(笑)。
とにかく序章からグイグイ引き込まれます。普段「新書ならこのくらいで読み終わる」と思っている人は、その1.5倍のスピードで読み終わることでしょう。そして改めて八雲ってすごいなぁ、と感じていただけると思います。
ほんと八雲って、今を生きるフィロソフィーなんだろうな、と思います。実は昨日、凡先生の講演会に行って、それを改めて感じたので、そのレポートもお伝えしたいと思います。ちょっと待ってね。
こちらの凡先生のインタビューもぜひ。
凡先生のお話は下記の公演でも聞くことができますよ。
今度の北とぴあ「音楽と本祭」第2回のテーマは、佐野史郎さんと山本恭司さんの小泉八雲の朗読公演です。2007年から続いてるこのプロジェクト。
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◎ポール・ブレイディが12月にケルティック・クリスマスで来日します。チケットは予定枚数終了。当日券は未定。
◎そのポールが出演するマシュー・バーニーの傑作「クレマスター3」。ポールの来日にあわせて急遽上映が決まりました。よかったら、ぜひお越しくだっさい。詳細はここ。こちらも早くも残席少なし。
◎野崎は、現在作曲家:日向敏文さんのマネジメントおよび宣伝をお手伝いしております。
6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリース。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。アナログ盤と、ピアノ小品集の楽譜は日向さんのサイトで通販中。

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