伊澤理江『黒い海 船は突然、深海へ消えた』を読みました。これは圧巻のノンフィクション!


なるほどーという感じ。手触りは日航機の本と似ている。「これはもうそうでしょう」みたいなところまで検証されているのだが、著者はまだ断定ということはしていない。

でもこれ、絶対にこれ事件でしょ。あれにやられたに決まっているでしょう。なのになぜそれが解明されないのか。それはやっぱり日米地位協定ってやつ?

日本の自衛隊の潜水艦のやらかしだったら、まだ理解できる。だしそれはそれで隠蔽するリスクが大きすぎて割に合わない。自衛隊の機密情報のリスクはそんなもんだ。だが、世界中で戦争に関わっているアメリカのそれとなれば「機密のレベルが全然違う」というのが心に残った。

それにしてもこんなんばっかだ。関係者はこのまま墓場までこの事実を持っていくのか。中曽根さんはついに日航機の件を墓場まで持っていったね…。でもあれだって関係者全員が亡くなったわけではない。実際、死体を勝手に焼いたりした人たち、どうなのよ? それ。遺族は納得いかないでしょう。っていうか人としてどうなの?って感じ。

どうか真実が明らかにされますように。伊澤さんのこの本は立派な調査報道だ。テレビでドキュメンタリーとかにならないかなとも思う。


PS
本にも登場するフォークシンガーの伊佐治勉さん。今はフォーク者・イサジ式ということでこちらに活動の情報が載っている。

PPS
おっ! 大枝田さんによるインタビュー発見!


PPS 参考になるかもしれない過去ブログ

青山透子『日航123便 墜落の新事実』
なんとうちのブログ上、46,000アクセスという驚異的な数字を叩き出してるヒット投稿
https://themusicplant.blogspot.com/2017/09/123.html

『遺物は語る』上の本の続編です。
https://themusicplant.blogspot.com/2018/09/123.html

『日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか』
https://themusicplant.blogspot.com/2018/05/blog-post_30.html

映画『誰がハマーショルドを殺したか』
https://themusicplant.blogspot.com/2020/07/whokilledh.html

今更ながら、広島サミットも核保有の良しとする強者?たちに利用されただけなのかと考える。