結構見るんですよね、ビジネス啓発動画。先日ぼーっっと部屋の掃除をしながら流していたら、かっこいいこと言ってる若い人がいた。「私には人から言われてやっている仕事はひとつもありません」と。
なるほど。このかたの話によれば、このかた、かなり忙しいのに忙しいとまったく感じないのだそうである。
実際、私もかなり忙しい。でも、私があまり忙しいとは言わないのは、すべて自分から進んでやっている仕事だからだ。
いや、ツイッターでは結構忙しいと言ってるかな。でもそれは単にお客さんに「サボってません」アピールをしているだけだ。じゃないと映画を見たり、本を読んでるばっかりでサボっていると思われるから(笑)
いつだっかかなり音楽業界の中枢で働いている人からも聞かれた。「ツアーをしていない時は何をしているんですか?」と。
おいっっ、ツアー1本、作るのにどれだけ労力かかってるか知らないのかいっっ。ツアーなんて始まってしまえば、現場の仕事の2%くらいだ。その前に98%の見えない努力がある。
でも業界の人ですら、そういう考えなんだから、一般の方から見たら、いわんおや。
自分で言うのもなんだけど、私はかなり忙しい。仕事は1日8時間ではとても終わらず、夜寝る直前まで大抵仕事をしている。
もっとも病気をしてからは夕飯を食べたあとは仕事をしないように…と思っていただのが、今年は、もう最後と思えば思うほど、しっかりやらなくちゃという気持ちが働き、まったくもって仕事の量は減らない。というか増える一方だ。
でも「これは自分の仕事だ」ってわかるんだよね。自分の仕事は手放したくない。これまた別のビジネス啓発本に書いてあった。「道に咲いている花にふっと手がのびる」あの感じなのだ、と。誰にも渡したくない、これは自分の仕事だ。そういう感覚もある。
若いころ、私は自分はあまり頭がよくないのだから、人の2倍は仕事しなくちゃ生き残れないのだと、ずっと思って努力してきた。普通の人が8時間働くところ、16時間働いてた。でも実際、社会に出てみれば多くの人は(特に会社勤めの高齢男性)は、そんなに働いていない。だから2倍働くことで、結構自分の努力が実らせたりすることができた。
でもって、面白いことに、仕事ってやればやるほど成果が出る。それがフリーランスになれば、さらに。
仕事に関する嫌な思いはまったくない。それはなぜか考えていたら、ある日突然この言葉がビジネス系のYou Tuberさんから聞こえてきたのだ。
「私には人から言われてやっている仕事はひとつもありません」
かっこいい。ふむ。キーワードはこれだったんだな。人から言われてやってる仕事は一つもない。だから楽しい。
先日も若者と話していて、「なんでPRの仕事を続けなかったんですか」と言われて、自分でもびっくりするような答えが出て来た。「PRだけやってると仕事、選べないから」。
そしたら答えを得た若者は「なるほどー」というように大きく頷き、私は息子のような彼にそんな答えを伝えた自分をカッコよく思ったのであった。
私ったら、どんだけ幸せなんじゃい?!(爆)