ブックデザイン、いわゆる装丁家ってことなんだろうけど、彼女はまさに「アクティビスト」。本をデザインすることで、世の中にメッセージを送る表現者なんです。なんてパワフルなメッセージなんだろう。
彼女のセンスは、世界中の巨大クライアント(彼女は違う呼び方してたけど)から支持されているわけなんだけど、この本については彼女自身が手掛けている自分自身のプロジェクト。最初小さな本から始まって、3%ずつ(笑)大きくなっていった。それはこの4弾。
そことMUJI BOOKSが組んで、日本語版の発売となったわけです。
実は不勉強な私は、彼女の存在を、今回初めて知りました。が、彼女の一つ前のプロジェクト「ブック・マニュフェスト」はどっかで聞いたことがあったかも。
展示されている本がどれもすごい。情熱がすごい。彼女は「オブセッション」という言い方をしているんだけど、そうね、いわゆる妄想であり、憑依であり… 日本語にちょっとできない感覚かも。
そういった彼女のメッセージも銀座のアトリエMUJIのギャラリーの壁一面にインスタレーションされていて、すごい。(あいかわらず語彙が少なくてすみません)
彼女の装丁は細部にとてもこだわっているんだけど、あくまで印刷機や製本できるサイズにしている、というのは重要な要素。
例えば本なんか手作業で作れば、いくらいでも複雑でアートなものでも作ることは可能なんです。でも、彼女ああくまで大量生産できる普通の出版にこだわっているんだって。
壁に描かれていた彼女のメッセージのひとつ「私が作っているのは公営住宅。豪邸ではありません」と。いいよね!
確かに本を売ることが簡単な時代ではありません。でもあえて、そこに抗う。彼女の活動はそんなメッセージを世の中に訴えている。だからアクティビスト!
「ずっといい言葉」とともに本のあるくらしを提案しているMUJI BOOKSのスピリットと彼女の活動が共鳴した、そんな展示会でした。
MUJI BOOKS。2015年からスタートして、素敵な本をたくさん出してます。小泉八雲のやつとか良いですよ。それほど厚くない文庫に重要なエッセンスが詰まっている。忌野清志郎さんのもある。(それに関連した矢野顕子さんの素敵なインタビュー記事もぜひ)。
あ、そうそう、圧巻はエレベーター横に展示されたいわゆる「色校正」。本など印刷物とかって、印刷する予定の紙に実際に刷ってみて、最後色味やインクの載り具合を確認したりする作業なんですが、その色校を壁一面に貼って、すごいことになっていました。必見です。
本を作るプロセスってすごい。これとか、すごくないですかー? ちっこーい(笑)
こちらは2年前のパリの展覧会の案内動画。
こちらはシャネル。すごいな… 世界が一冊に詰まってる。この印刷技術よ…
こちらはMUJI BOOKSの小野真児さん出演のポッドキャスト。今回の展示のことがわかりやすく紹介されています。
なお本日6日には代官山蔦屋にてイベント、そして8日には銀座のドーバーストリートにてトークイベントなどもあるようです。すべての詳細はこちら!
そして帰り道がてら、一階ですごい量の食品を買ってしまった。
★
◎1996年からかかげてきたTHE MUSIC PLANTの看板は2025年12月にて下ろし、公式サイトは近日中にアーカイブ化予定。自分の主催公演や招聘はもうやりませんが、2026年も若干の雇われ案件があるので、そちらはゆっくりとやっていきます。
◎よく聞かれるので、ここに載せていこう。最近観た中でベストな映画はこれ。ベストな本はこれです。
◎現在CDの販売は終了してますが、書籍はあいかわらず販売中。アイルランド名盤ガイド。楽曲への配信のリンク(Spotify)や、来日時のインタビュー、エッセイなど充実の内容。ポール・ブレイディ、メアリー・ブラック、マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルの3冊です。こちらへどうぞ。
◎神保町すずらん通りのパサージュにてケルト書房という棚を運営しております。ケルト関係の書籍や友人の書籍などを販売中。こちらへどうぞ。
◎アイルランド映画祭、今年もやりますよ! ぜひご来場ください。5月29日よりYEBISU GARDEN CINEMAで2週間。毎日19時から。詳細は公式サイト:irishfilmfes.jp 公式X:@irishffjp まで。
6月9日にはドーナル・ラニーのドキュメンタリーの映画上映と、ピーター・バラカンさんの解説あり(野崎は聴き役として登場予定)。予約開始はまだ先ですが、今から予定しておいてください。
◎ピーター・バラカン Presents 未来へのプレイリスト 毎週金曜日 ETVにて22:30から放送中。6月いっぱいまで続きます。
◎ケルティッククリスマス2026、発表になりました。今年はアルタンとソーラスが来日。詳細は公式サイトへ。

