この日は朝は各国関係者を招いてのノルウェー伝統音楽セミナーがありました。講師は前の晩、素晴らしい演奏を聞かせてくれたハルダンゲルの師匠Håkon Høgemoとノルウェーを代表するヴォーカリストのUnni Løvlidさん。
音楽はもとよりウクライナにおける数々の悲劇が曲間に紹介され、本当にグッとくる。このグループは来日されたこともあるようで、その時の詳細はこちらの熊谷さんのレポートが参考になる。東京新聞の記事も。
日本で公演を行った時は詳細な通訳や歌詞対訳も入ったそう。なおメンバーには家族で強制的に連行され生きて戻れたリサさんも参加。いずれにしても、こんなに長引くとは思わなかったウクライナの戦争。今回のフォルデフェスティバルのテーマは「平和」だということを、また噛み締めた。
その後は街の中心部のホールに行きサム・リーの公演。サムは来日公演からだいぶ経つけど、あの素敵な歌声を覚えている人は多いでしょう。相変わらずシュッとした立ち姿が素敵。声もまったく変わってない。
続いてダンス・グループFRIKARをフォルデ・フューセットの大ホール…と言っても1,000人くらいのホールか…にて。これがぜんぜん期待してなかったのに、素晴らしかった! 日本に来てもおかしくないじゃないか。
いわゆるアクロバティックなサーカス的な動きも入れて、かつノルウェーのトラディショナルダンスに根付いたダンス・カンパニー。
北欧神話がベースになっているらしく、狼っぽい巨大なぬいぐるみが登場したり、木の根っこを表現したロープが天井からぶら下がっており、かと思うと、私たちは2階の最前列で見ていたのだが、なんとそこまでダンサーの人がやってきて、天井からぶら下がったロープを使って大熱演。
いや〜、圧倒されました。何がわかるわけではないのだけれど、彼らが見せる物語の世界にどっぷり浸れたというか。特に女王様役のヴォーカリストの女性が素晴らしく、彼女の公演が翌日に予定されているのが、ますます楽しみ!といった感じでした。
続いて、同じくフォルデ・フューセットにてJAWAというシリアのグループ。ベルギーが活動の拠点となっているらしい。
アレッポの伝統的なスーフィズムの伝統と現代的な楽器編成、そしてダーヴィッシュによるあのクルクル回るダンスを融合させた音楽グループ。すごい。
いや〜、こういうグルグル回るパフォーマンス、生で見るの初めてかも!!! そして指先や手の動きもものすごくコントロールされていて、隙のないパフォーマンス、素晴らしい!!
こちらはフォルデの教会でのパフォーマンスで、とても親密な雰囲気。そして、何よりバンドがうまい!!! 彼女はサラエボのシンガーで、社会派のアーティストでもある。なんかショートヘアも手伝って「加藤登記子さんみたい」と思ったのは、私だけではなかったはず。
なんというか、こういう女性シンガーって、包み込むようなパワーがある。ステージでもそのパワーは圧巻。なんというか、バンドのメンバーがものすごくうまく「私のバンドを見て!」っていう優しさ&強さも素晴らしい。
そうなのよ、私に言わせれば、成功している女性シンガーは、みんなバンドがいい。バンドがシャープに上手いと本当に映える。
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◎1996年からかかげてきたTHE MUSIC PLANTの看板は2025年12月にて下ろし、公式サイトは近日中にアーカイブ化予定。自分の主催公演や招聘はもうやりませんが、2026年も若干の雇われ案件があるので、そちらはゆっくりとやっていきます。
◎よく聞かれるので、ここに載せておこう。最近観た中でベストな映画はこれ。ベストな本はこれです。
◎現在CDの販売は終了してますが、書籍はあいかわらず販売中。アイルランド名盤ガイド。楽曲への配信のリンク(Spotify)や、来日時のインタビュー、エッセイなど充実の内容。ポール・ブレイディ、メアリー・ブラック、マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルの3冊です。こちらへどうぞ。
◎神保町すずらん通りのパサージュにてケルト書房という棚を運営しております。ケルト関係の書籍や友人の書籍などを販売中。こちらへどうぞ。
◎最近、こんな応援記事を書きました。ぺッテリ・サリオラの来日記念盤@Intoxicate◎ケルティッククリスマス2026、発表になりました。今年はアルタンとソーラスが来日。詳細は公式サイトへ。

