#pbmff レポート6 『詩は裸の人 素顔のリオン・ラセル』を観ました

A Poem Is a Naked Person

©︎2015 Claude Russell Bridges & Les Blank Films, (c) 1974 Claude Russell Bridges & Les Blank

 

へーーんなドキュメンタリーでした。正直、わけわかんないっちゃ、わけわかんないんだけど、私は相当好きでした。いや、褒めてますよ、褒めてます。

これ見たあと、次のマイルスのドキュメンタリーが「おいっ、学校の授業かいっっ!?」って思っちゃったくらい。もう普通のドキュメンタリーは見られない。

とにかく個性的な監督です。不思議な世界なんだけど、これがクセになりそうな感じ。やばい。

撮影されたのは73年、74年、しかし公開に40年もかかった。リオンがこのドキュメンタリーが気に入らなかった理由は「途中に出てくるひよこと蛇のシーンが嫌いだったから」

…おいっっ!(笑&怒)。まぁ、とにかく見てください。確かに妙なシーンだし、ショッキングです。でも、なんだろう、これをサイケと呼ぶのだろうか…

ピーターさんも最初、2年ほど前にこの映画を見たときは、あまりピンとこなかったのだそうです。でも最近でたリオン・ラッセルの自伝を読んだら、それがめちゃくちゃ面白かった。

そこで改めて、もう一度このフィルムを見てこれは良いと思って、今回上映ということになったそうです。

(しかしピーターさんも話されてたけど、この自伝、値段がとても高い! 近頃の円安のせいもあるのでしょう。そして分厚い。ぜひ図書館で!)

しかしこの映画、確かに一度見ても、???って感じだけど、これがレス・ブランクの世界だと思うと、いや、これはかなりハマりそう。

そもそも本作、リオンが監督にお願いして作っているのだそうです。2年かけてこのドキュメンタリーを作ったのだけど、とにかく前述の理由でオクラになってしまった。

他にもグラスを食べる人(謎)、プールの絵をひたすら描いている人(ジム・フランク?)話は面白いけど、グロテスクな感じ。

とにかくオクラホマって、こういうへんなところなんだよ、ということなのか、と。とにかく彼が生活している場所を多面的に見せるのが監督のスタイルだと言えるでしょう、とこと。

リオンは10歳でオクラホマからロサンゼルスに出てきて、70年代初めにファーストをリリース。LAを拠点に活動を始めます。スタジオを建てて、そこに家も建てて、しかし、とにかく複雑な人生。

ライブのシーンはおそらくニューオリンズ。空港が出てきたり、ステージに出てきても食べてた(カレーのように見える食べ物は)おそらくガンボ。そして「ジャンバラヤ」を歌う。ハンク・ウイリアムズのカバーですね。

テキサスでのシーンもあって、なんというかライブでもないし、評伝でもない不思議なドキュメンタリー映画。

ピーターさんは、最初リオンが音楽シーンに出てきたときはドクタージョンの真似だと思って評価は低かったそうです。でもThis Masqueradeとか好きな曲はいくつかあったし、彼はジョージのバングラディッシュのコンサートにもでてましたよね、と。

それにしてもバンドもいいメンバーがいる。(何名かミュージシャンの名前をおっしゃってましたが、拾えませんでした。すみません。分かる人、教えて!)映画の最後に出てくるGood night Eileenでのチャーリー・マッコイとかピカイチですよね、と。

ちなみに撮影で入っているモーリン・ゴスリングが、今回そして過去にも何度も映画祭でかけている「バーバラ・デイン」のドキュメンタリーの監督なわけです。(つながっている!!)

しかし何度も書きますが、ドキュメンタリーって時間が立ってみると、その人のバイオグラフィーとかの情報は、それこそ知りたいと思ったときに、ググれば出てくるわけで、それよりも、こういう時代を空気をとらえたドキュメンタリーの方が後世に価値を残すんじゃないかなと思ったりもしました。このあとの坂本龍一さんのドキュメンタリーにも通じるわけですが。

このあと何度か上映があるようです。ぜひ。詳しくは公式ページへ。



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