Omar Sosa’s 88 Well-Tuned Drums
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ピアノはよくチューニングされた88個のドラムであるというタイトルのオマール・ソーサのドキュメンタリー映画。
実は今回の映画祭、ドーナル・ラニーは身内的存在なので置いておいて、『ケルン・コンサート』はドラマなので置いておいて(笑)、それ以外でベストを選ぶなら、1位:エラ・フィッツジェラルド、2位:SOUL TO SOUL、そして3位はこの作品かもしれません。
いや! 面白かった。というか、映画としてもすごく面白い。もちろん彼のマネージャーがプロデューサーとして名前をクレジットしているので、そういう「よいしょ」映画であることはもちろんでしょう。
でもそもそも彼のやっていることが、すごく面白い。だからすごく見せる(魅せる)。彼のやっている音楽=ウェザーリポートみたいなの、と勝手に思ってましたが、もっとたくさん聴くべき音楽がありそうです。いやはや、まだまだ知らないすごい音楽がたくさんあるなぁ、と。
上映後、ピーターさんと佐藤由美姉さんのトークがあったので、こちらに紹介していきます。私がメモったものがベースなので間違ってたらすみません。録音もしてないので、聞き違い、勘違い、あるかもです。そもそも得意ジャンルではないし。あくまで文責:のざきで。
佐藤由美さん、ラティーナの元編集長さんですが、オマール・ソーサにはライナーノーツ、インタビューいろんな形で関わりました、とのこと。
で、オマール・ソーサ。たくさんコラボしている人だけど、このドキュメンタリーはその一部を紹介。とにかくやっていること全部が違ってて、みんなすごく面白い。
日本にも何度も来ていて、ヴァイオリンの女性とのトリオは、4、5年前にも来てるかな…とにかくいつ見ても楽しみな人です、と由美さん。
でもそんな由美姉さんも、普段彼と話をするのは新作のインタビューばかりでアンゴラのことやプライベートなことは知らず、今回このドキュメンタリーを見るまで知らなかったことがたくさんあって、びっくりしたのだそうです。(そういや宮田さんも「初めて知った!」みたいなことがたくさんある、とご自身のfbにも書いてらっしゃいました)
アンゴラを出た時も、奥さんと別れて次のガールフレンドだよ、くらいしか聞いてなかったけど、本当はこうやって違うんですね、と。
アンゴラでの鉄砲をしょったままピアノを演奏したってのは、ちょっとショックでしたよね。トラウマになってしまってたようだし…と由美さん。
最初の移住はニューヨーク。でもあまり長くいないで、サンフランシスコへ。そして今はバルセロナにいるって話していたそうです。
あのいつも被っているお皿のような帽子は、とても似合ってますが、フランスのデザイナーが作ったものでバルセロナで手に入れたと話してましたよ、と。
そしてサンテリアの話題に。サンテリアとは主にアフリカの伝統宗教とカトリック教会が融合したキューバで人気のある民間信仰。ドキュメンタリーの合間合間に出てくる不思議なモノローグみたいなテキストは、この宗教に関するものらしい。
エレグアについても、
こちらに詳しいです。エレグアの話は、彼の人生とシンクロしているようで、そうでもない。かぶってたり、離れたり…複雑。
一度死んで、また再生したみたいな…? 扉ごとに石を置く? 次のステージに行くたびに石を置く? 世の中が滅びることを言っているのか、何かのメタファーなのか。が、この辺はわからなくても、このドキュメンタリーは十分楽しめます。(正直私も何がなんだかさっぱりでした)
ちなみにキューバの音楽ですが、ピーターさんはネト・サブレットの本(
おそらくこの本)を読んですごく興味を持ったのだそうです。ものすごく面白い。でも長い、と紹介されていました。
とにかく音楽は、北米、中米、南米と、アフリカのどこから伝わってきたかで文化が完全に違う。その辺が掘り下げられていて、すごく面白い本なのだそうです。
ところで、このドキュメンタリー映画では、古い日本の様子も出てきますね、と。確かにお箸を持って日本食を食べている。由美さんによると、たぶん1994年のエクアドルのグループに在籍していた時の食事のシーンではないか、とのこと。
エクアドルにいた時は、ジングルだけでなくこういうグループににも参加するような仕事をしていた、と。
質問コーナーがあったので、私がずうずうしく「おすすめのアルバム」を伺ったところ、ピーターさんと由美さんも、LIVE MAGIC!で来日した時のこの作品がいいと思うとのことでした。
おっ、LIVE MAGIC!の映像あった!(2017年)
お客さんからの質問より。サルデニアの、トランペッターとの丘の上のライブはすごいですね、と。あれは無料だったんでしょうかね、と。
確かにトランペット奏者のパウロ・フレズの生まれ故郷ではありますが、あの木の上からの演奏というのはすごい。1,000人が2時間歩いてきた、というのだから、おそらく無料だったのではないか?と想像します、とピーターさん。
でもあの木は字幕で出ていたように糸杉ではないですよね、とのこと。
またお二人によると、オマール・ソーサは、すごく面白い人なので、とにかくこういうユニークなライブや、おもしろいライブシーンのフィルムや映像は、これだけではなく、もっとたくさんあるだろうとのことでした。
とにかく、このドキュメンタリーおすすめです。このあと29日にもう一度見れるチャンスがあるかな。詳しくはこちらの
映画祭公式サイトへ。
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◎96年からかかげてきたTHE MUSIC PLANTの看板は2025年12月にて下ろし、
公式サイトは近日中にアーカイブ化予定。自分の主催公演や招聘はもうやりませんが、2026年も若干の雇われ案件があるので、そちらはゆっくりとやっていきます。
◎10月31日(土)のこちらのイベントの制作をお手伝いしています。大田区民プラザにて「ケルト・ハロウィン・フェスティバル」メインはO'JIZOのコンサート。CDも発売になるよ!
詳細はこちらへ。
◎ピーター・バラカンさんの音楽映画祭の応援団やってます! 今回も充実の内容。公式ページはこちら。アイルランド音楽ファン必見のDonal Lunny In Tiimeは、26日と30日上映。特に26日は山口洋兄貴がトークで登壇します。ぜひ!!
◎ドーナル・ラニーのドキュメンタリー『In Time』。自分の感想。出てきたアーティストの紹介。Frank Harte / Zoe Conway / Méabh Ní Bheaglaioch / Seosamh Mac Grianna。また関連楽曲を集めたプレイリストを作りました。楽曲解説も書いたよ。

◎よく聞かれるので、ここに載せておこう。最近観た中でベストな映画はこれ。ベストな本はこれです。
◎ノルウェーのフォルデ・フェスティバルに行ってきました。そのフォルデのレポートをONTOMO Webに載せていただきました。Tower Records MIKIKIにも。ありがとうございます。
◎アイルランドでメアリー・ブラックのラストコンサートを見てきました。レポートはこちら。セットリストをプレイリストにしました。
◎アイルランドでポール・ブレイディの3夜連続公演を見ました。レポートはこちら。最終日の様子はここ。セットリストをプレイリストにしました。
◎現在CDの販売は終了してますが、書籍はあいかわらず販売中。アイルランド名盤ガイド。楽曲への配信のリンク(Spotify)や、来日時のインタビュー、エッセイなど充実の内容。ポール・ブレイディ、メアリー・ブラック、マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルの3冊です。こちらへどうぞ。
◎神保町すずらん通りのパサージュにてケルト書房という棚を運営しております。ケルト関係の書籍や友人の書籍などを販売中。こちらへどうぞ。
◎最近、こんな応援記事を書きました。ぺッテリ・サリオラの来日記念盤@Intoxicate◎ケルティッククリスマス2026、発表になりました。今年はアルタンとソーラスが来日。詳細は公式サイトへ。
◎あいかわらず無印良品BGMの仕事はしております。この4月27日より昨年録音にかかわったデンマーク編が配信スタートしております。良かったら、聴いてください。店頭ではすでにその2週間くらい前から流れているようですが、結構まだBGM29のスコットランドもたくさん流れますね(のざき調査による)。
◎その日向さんは、91年の大ヒットドラマ『東京ラブ・ストーリー』のサントラを手掛けていたわけですが、そちらが35周年記念のリイシューされることになりました。
詳細はこちら。 最新インタビューを
otonanoにて連載中! さらに今まで配信されていなかった『アナザー・グラフィティ』『妹よ』『陽のあたる場所』『愛という名のもとに』『ええにょぼ』も
3月25日より配信スタートしております。
◎また「Two Menuets」がこの5月25日よりGucciのキャンペーン「The Original Sinner」で使用されています。改めて聞くと良い曲! Gucciのキャンペーンサイトは
こちら。