こういうノン・フィクションの映画、大好きなんです。絶対に観ようと思って、公開日を待ち構えていました、はい。
見終わって、その感想。いやーーー 素晴らしい! よくやった、毎日新聞。これはもう定期購読するしかないかもと思いました。
それにしてもタイトルを「東京」としたのは、成功だったと思う。
もちろんこの映画は地方でも上映されるけど、動員のパーセンテージのほとんど、そしてオピニオンの発信のほとんどがやはり東京であろうことを想像すれば、こうしないとみんな自分ごとだと思ってくれないから、効果絶大だと思った。ナイスだ。
本当に残念で情けないことなんだけど、沖縄とタイトルにつけても多くの人は興味を示さない。本当に残念なのだけど。悔しいけど。
そして、映画が示す実態は…といえば、実際は全国の知事会へのアンケートが何度も明確にしているように、アメリカ軍の問題は沖縄だけの問題では決してないという恐るべき実態なのだ。
東京の上空を、日本の法令を無視して低空で飛び続ける米軍のヘリや飛行機。ビルの合間をすり抜けていく。こんなことをやり続けていたら、たぶん、東京では間違いなく取り返しのつかないような大きな事故が起きてしまうと確信する。ほぼ間違いなく。
そして、そうならないと日本政府も東京都も動かないと思う。ほんと…
私はこの映画の中で、キャサリーン・ジェーン・フィッシャーさんが語っていた言葉「言ってみたらいいですよ(だったかな、そんなニュアンスの言葉)」が、すごく響いた。
何故に日本政府は、そして官僚たちいは自分の意見を真っ直ぐに相手に伝えられないんだろう。
ホントに日本人って自分で考えて、自分で決めて行動し、自分でその結果の責任をとることが苦手なんだよなと再び思う。もう全然変わらない。変わることが出来ない、わたしたち。
で、自分の周りを見回してみても、日本人が自分の意見を言えるとしたら、それは唯一匿名の時だけ。
匿名なら何を言っても許されると思っているくせに。実名となると、本当にダメダメだ。自分で責任を取らない国民性。すべてにおいてこれなんだよな。
上映後、実は知らなかったのだけど、大墻(おおがき)敦監督のティーチインもあり、お話もとても興味深くうかがった。この映画は監督と毎日新聞の共同出資で実現している。購入したパンフレットに監督のサインもいただいた。
そうそう、ナレーターは元NHKの武田真一さん。こちらも本当に素晴らしい。NHKのOBの人たち、すごい。
パンフレットにサインをいただく時、監督は「暗い気持ちにさせてしまってすみませんね」と声をかけてくれたが、いや、私は反対に勇気をもらった。こういうことをちゃんと伝えようとしてくれる人たちがいる。それが悶々としている私たちに、勇気を与えてくれる。
内容についての評価はあちこちで語られているので、ちょっと別視点で、この映画についての感想を述べると、この映画の良い点。それは調査報道をする人たちとドキュメンタリー映画の制作者がしっかり手を組んだことだと思う。
先日の冤罪を扱った
『正義の行方』や『
揺さぶられる正義』もそうだったけど、しっかりプロが作ったドキュメンタリー映像は本当に説得力がある。もう説得力が違う。
今まではそれぞれの業界が分かれ、硬派な作品であればあるほど、素人が作った調査報道動画(ドキュメンタリー映画ではない)が、あまりに多かった。
そして、その多くが残念なことに編集が甘く、追求しているテーマは素晴らしいのに、クオリティがあまり良くないことが多かった。
それでも応援しなくちゃと思い、私はかなり見ている方だとは思うのだけれど、特に音声が悪いと観るのが本当にストレスだ。でも本作品はまったくその点が問題ない。そこも非常に素晴らしいと思った。
そして、そういった作品がかかる映画館も決まっている。例えば東中野のポレポレ、ユーロスペース、そしてイメージフォーラム。勇気ある人たちによって、このような重要なメッセージが人々に伝えられる。素晴らしいじゃないですか。
それにしても、アメリカ兵にも突撃インタビューしてるんだけど、彼らは見るからに現場の若い子たちで、「ちょっとオイタしちゃったんだよ」程度の態度なのに呆れた。そうなんだよ、この感じ。これが大きな事故につながるのだ。沖縄で多発している犯罪やレイプなどのトラブルも同様なのだというのが伝わってくる。アメリカ側から見たら、こういう感じなんだろう。
それにしてもこの映画は、成り立ちからして素晴らしい。毎日新聞の調査報道チームのちょっとした違和感、そこから始まる多大なる努力によって、本作が実現した。
ポレポレのドキュメンタリー映画が、毎回好評でいつも満員でヒットしているのは、こういう「伝えたい」気持ちを強く持つ人たちの努力によるところが多いのだと思う。公開4日間、ほぼ毎回ゲストが登場。連日ソールドアウトのようだ。リスペクト。
PS まさにこの件。こちらは千葉県のケース。
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公式サイトは近日中にアーカイブ化予定。自分の主催公演や招聘はもうやりませんが、2026年も若干の雇われ案件があるので、そちらはゆっくりとやっていきます。
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