こちらPeter Barakan's Music Film Festival、今日も4本見るぞ! というわけで、1本目。
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1本目は自分も元気がいいのかもしれません(笑)。この日上映された4作品のうちのベストは、私はこれでした。全くのノーマークでしたが、びっくり仰天。いや〜、当時こんなプロジェクトを考えた人がいたんですね。
ティナ・ターナーのかっこいいステージがメインではあるのだけれど、どうも私はアイク・ターナーのDV問題が頭から離れず、正直、彼女のステージはあまり楽しめなかった。ティナ、そんな男、ハイヒールで蹴飛ばしちゃいなさいよ!とムカつく。
一方、手放しでかっこよかったのはウィルソン・ピケット!!!! Midnight Hourは、コミットメンツの連中もやってましたよね。(普通は逆の反応か?!)でも、まるでコミットメンツの連中と見ているように大興奮。いや〜、かっこよかった。
他にもアフリカの地元のバンドもたくさん出るんだけど、これがリズムもダンスも何もかもかっこいい。
そしてちょくちょく挟まれるアメリカからやってきたミュージシャン勢の、アフリカでのオフタイム映像もなかなか楽しかったです。
笑えたのは、飛行機の中。おそらくチャーター便なんですが、そこでマイクを向けられた男の子。7歳くらい? 「アフリカに音楽なんてないよ」なんて言ってる(爆)。でも当時のアメリカに住んでいる人たちの認識って、そんなもんだったのかもしれない。
そしてその子供は、誰か関係者の子供かと思っていたら、行った先のステージで、素晴らしい歌声を披露するからびっくりなんです。子供っっ、すごい!
そう、このドキュメンタリー映画は、1971年。アフリカのガーナの首都アクラで開催された音楽フェスのゴキゲンな(ピーターさんらしい形容詞・笑)ドキュメンタリーなんです。
そして、かっこいいのはサンタナ! ピーターさんが上映後のトークでニール・ショーンの存在を指摘していましたが、私はニールは分からなかったけど、グレッグ・ローリーがいるな!というのは気づきましたよ。(大学時代の私は、ジャーニー・ファン・笑)
まぁ、でも何度も言うけど、ウイルソン・ピケットだよなぁ。ピーターさんによると当時アフリカでも人気があったのはジェイムス・ブラウン、そしてウィルソン・ピケットだったのだそう。アイク&ティナは、まだまだその時期、駆け出しだったそうです。
というわけで、ピーターさんの上映後のトークから私のメモより。毎度のごとく文責:のざきでお願いいたします。何か間違いあったらご指摘ください。私も全然詳しくない分野なので。
とにかく当時はまだ誰もアフリカの音楽を聴いていない時代。でもこのドキュメンタリーは映画になり、20年前にDVDとCDとでリリースされたことはあって、ピーターさんはこの映画が大好きで、自分の映画祭が始まってから、ずっと毎年オファーしていた作品だったんだって。
で、今年やっと上映が実現したのだそうです。なので、みなさんも気合いれてみてください。実際、素晴らしいです。
60年代から70年代にかけて、ゆっくり公民権運動などがさかんになっていく中で、アメリカでアフリカの文化に注目する人も出てきた。57年にガーナは、アフリカの国、特にサハラ以南のブラックアフリカの植民地で一番最初に独立した国だったのだそうです。
で、最初の首相は汎アフリカ構想ををもっていた。つまり全アフリカ文化の統一を考えていたんだけど、軍のクーデターもあったりで(つまりアフリカに団結されると困るというCIAが絡んでいたという説もあり)それはかなわず。
このコンサートの時も軍事政権下で行われたのだそうです。マーヤ・アンジェロウが…(ちょっとこの辺、メモの文字が読めず。あとで調べてまた書きたします。アンジェロウのことはいろいろ知りたいんですよ。ブー・ヒュワディーンのレーベルに同じ名前のバンドやっている子がいた…)
エドワード・モスクという弁護士がいて、彼は自分の顧客に映画関係者が多かったこともあって、アフリカによく旅をしていた。
そこで彼の息子のトム・モスクが、ジェイムス・ブラウン in ナイジェリアの公演を見て、映画を撮らせてくれとお願いしたけど、残念ながら断られちゃったんだそうです。
そこで彼は、こうなったら自分でアフリカで、アメリカの黒人ミュージシャンのコンサートをやろうということになった。
ところが当時のアフリカだからインフラが全然整っていない。音響から照明からすごい量の機材をもって古い飛行機でアメリカから飛び立ったけど、すごく重くて、飛行機が落ちるのではないかと思ったほどだった…と。
この飛行機の中の会話など、とても面白い。当時のアメリカ人のアフリカの認識は、だいたいターザンみたいな感じ。つーか、ターザン、そもそも白人だし(笑)、とにかく原始的なイメージ。
でもステイプル・シンガーズなどは、勉強してきたみたいで、ちょっと知ってるっぽかったし、レス・マッキャンもインテリで、奴隷貿易の話などしていましたよね、とピーターさん。
あとアフリカの当時の人々の生活、誕生祝いからお葬式のシーンまで撮っているのが興味深いですね、と小倉聖子さん。市場のシーンとかも、あんな重いものを頭の上にのせて運ぶんだーとか。とにかくアフリカの人たちは踊りも上手いし、身体能力がすごい。
ウィルソン・ピケットのステージに飛び入りする観客とかも、すごいダンス。
ちなみにこの映画のオリジナル版にはロバータ・フラックも収録されていたのだけど、ピアノの状態に不満があって、現在の状態では彼女の出演シーンは削除されちゃったんだって。
それから今回リオン・ラセルのドキュメンタリーも映画祭でかかったレス・ブランクが、カメラマンの一人としてクレジットされているのも、面白いですね、とピーターさん、話しておられました。
こちらの映画は、この音楽映画祭もそうですが、10/2から角川シネマ有楽町にて、しばらくかかるそうです。映画祭でも、まだ何回かかかりますので、ぜひ。詳細はこちらの公式ページへ。
◎ピーター・バラカンさんの音楽映画祭の応援団やってます! 今回も充実の内容。公式ページはこちら。我らがドーナル・ラニーのドキュメンタリーIN TIMEもかかりますよ! 7月26日は山口洋兄貴もトークで登壇します。ぜひに!
◎よく聞かれるので、ここに載せておこう。最近観た中でベストな映画はこれ。ベストな本はこれです。
◎ノルウェーのフォルデ・フェスティバルに行ってきました。そのフォルデのレポートをONTOMO Webに載せていただきました。Tower Records MIKIKIにも。ありがとうございます。
◎アイルランドでメアリー・ブラックのラストコンサートを見てきました。レポートはこちら。セットリストをプレイリストにしました。
◎アイルランドでポール・ブレイディの3夜連続公演を見ました。レポートはこちら。最終日の様子はここ。セットリストをプレイリストにしました。
◎ドーナル・ラニーのドキュメンタリー『In Time』。自分の感想。出てきたアーティストの紹介。Frank Harte / Zoe Conway / Méabh Ní Bheaglaioch / Seosamh Mac Grianna。また関連楽曲を集めたプレイリストを作りました。楽曲解説も書いたよ。
◎現在CDの販売は終了してますが、書籍はあいかわらず販売中。アイルランド名盤ガイド。楽曲への配信のリンク(Spotify)や、来日時のインタビュー、エッセイなど充実の内容。ポール・ブレイディ、メアリー・ブラック、マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルの3冊です。こちらへどうぞ。
◎神保町すずらん通りのパサージュにてケルト書房という棚を運営しております。ケルト関係の書籍や友人の書籍などを販売中。こちらへどうぞ。
◎最近、こんな応援記事を書きました。ぺッテリ・サリオラの来日記念盤@Intoxicate◎ケルティッククリスマス2026、発表になりました。今年はアルタンとソーラスが来日。詳細は公式サイトへ。
