#pbmff レポート5 『マザー』を観ました

Say Amen, Somebody

©︎ Courtesy of Milestone Films


さてDAY2の2本目は、ゴスペル音楽をめぐるドキュメンタリーです。今回本当にブラックミュージックの系譜を見ているようでした。まさにピーターさんの真髄。そして勉強になる!

1930年代にゴスペルの原型を作ったトマス・ドーシーという牧師と、彼のもとで献身的にゴスペルの指導者として尽くしてきたマザーのドキュメンタリー。いやー 音楽の力に圧倒されました。

ピーターさんはこの作品は80年代にVHSのビデオで見た記憶があるそうです。とにかくよく作ったな、というドキュメンタリー。ゴスペルが一番盛り上がっていたのは1940年後半から50年代にかけてが黄金時代。だから作られた当時は、ある意味、下火になってたシーンということでもある。

ここにでてくる通称マザーことウイリー・メイ・フォード・スミスは、これだけ貢献しているのにマヘリア・ジャクソンやシスター・ロゼッタ・シャープのように評価が高くなかった。とにかく60年以上、ずっと現場! 現場で教え、人々を導いていた人。

このドキュメンタリーを作った人は、とにかく彼女の貢献を記録したかったのだろうと。とにかく昔の社会だから女性は家庭に入るものという時代が長かった。だから彼女の苦悩もたくさん描かれている。

ピーターさん自身はあまり信心深くないので、正直歌詞にはついていけないことが多いのだけど、とのことでした。またゴスペルは、宗派によってはバンド音楽はダメだったり、静かだったりもするそう。ピアノだけの伴奏もあったり…。とにかく信仰が導き出すような一種のトランス状態は。理解できるような気がする。

 レコードの売り上げもヒットを狙ってのものではないながらも、布教の意味合いもあって結構たくさん作られていた。50年代にレイ・チャールズがゴスペルの伝統曲をラブソングに置き換えて大ヒットさせた曲がある(I GOT A WOMANという曲)。

あとはサム・クックなどは伝説的なゴスペルのグループの出身でもある。そのように、ゴスペルはリズム&ブルースへと変化してきた。

本作はこのあと10月2日より上映される3本のセレクションのうちの1本だけど、その中ではこのタイトルのマザーっていったい誰?みたいな感じで、一番地味かもしれないけど、一番知られてほしい作品、とピーターさんのお話でした。

詳細は公式サイトへ



◎96年からかかげてきたTHE MUSIC PLANTの看板は2025年12月にて下ろし、公式サイトは近日中にアーカイブ化予定。自分の主催公演や招聘はもうやりませんが、2026年も若干の雇われ案件があるので、そちらはゆっくりとやっていきます。

◎10月31日(土)のこちらのイベントの制作をお手伝いしています。大田区民プラザにて「ケルト・ハロウィン・フェスティバル」メインはO'JIZOのコンサート。CDも発売になるよ!

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そのピーターさん、音楽映画の本も出ますよ。こちらに詳細を載せました

◎よく聞かれるので、ここに載せておこう。最近観た中でベストな映画はこれベストな本はこれです。

◎ノルウェーのフォルデ・フェスティバルに行ってきました。そのフォルデのレポートをONTOMO Webに載せていただきました。Tower Records MIKIKIにも。ありがとうございます。

◎アイルランドでメアリー・ブラックのラストコンサートを見てきました。レポートはこちら。セットリストをプレイリストにしました。

◎アイルランドでポール・ブレイディの3夜連続公演を見ました。レポートはこちら。最終日の様子はここ。セットリストをプレイリストにしました。

◎ドーナル・ラニーのドキュメンタリー『In Time』。自分の感想。出てきたアーティストの紹介。Frank Harte / Zoe Conway / Méabh Ní Bheaglaioch / Seosamh Mac Grianna。また関連楽曲を集めたプレイリストを作りました。楽曲解説も書いたよ

◎現在CDの販売は終了してますが、書籍はあいかわらず販売中。アイルランド名盤ガイド。楽曲への配信のリンク(Spotify)や、来日時のインタビュー、エッセイなど充実の内容。ポール・ブレイディ、メアリー・ブラック、マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルの3冊です。こちらへどうぞ。

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◎最近、こんな応援記事を書きました。ぺッテリ・サリオラの来日記念盤@Intoxicate

◎ケルティッククリスマス2026、発表になりました。今年はアルタンとソーラスが来日。詳細は公式サイトへ。

◎あいかわらず無印良品BGMの仕事はしております。この4月27日より昨年録音にかかわったデンマーク編が配信スタートしております。良かったら、聴いてください。店頭ではすでにその2週間くらい前から流れているようですが、結構まだBGM29のスコットランドもたくさん流れますね(のざき調査による)。

 

◎パンデミック後くらいから作曲家:日向敏文さんのお手伝いしております。昨年の6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリースされました。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。アナログ盤と、ピアノ小品集の楽譜は日向さんのサイトで通販中


◎その日向さんは、91年の大ヒットドラマ『東京ラブ・ストーリー』のサントラを手掛けていたわけですが、そちらが35周年記念のリイシューされることになりました。詳細はこちら。 最新インタビューをotonanoにて連載中! さらに今まで配信されていなかった『アナザー・グラフィティ』『妹よ』『陽のあたる場所』『愛という名のもとに』『ええにょぼ』も3月25日より配信スタートしております

◎また「Two Menuets」がこの5月25日よりGucciのキャンペーン「The Original Sinner」で使用されています。改めて聞くと良い曲!  Gucciのキャンペーンサイトはこちら