映画『ケルト・ユートピア』を見ました

試写で拝見しました。ありがとうございます。

なかなか複雑な気持ちにさせられる映画ではあった。でもこれも今のアイルランドのひとつの側面なんだよね、ってことで噛み締める。

今や日本より全然豊かに見えるアイルランド。共和国側も。北も。みんな幸せそうだ。そうじゃないのか? 私はアイルランドの何を見ていたのだろうと思ってしまった。

共和国についてはもとより、今、北アイルランドもすっかり様変わりしたと私自身は感じている。

すでに北アイルランドが出来てから100年という月日が経過し、アイルランド人でもなく、南でもない、「北アイルランド人」という全く別のアイデンティティが確立されているのは、リアルに感じる。(←  これ直子ガイドさんの講演の受け売り。でも本当にそう思う)

もちろん国境を越える時に通貨が変わったり、今や北アイルランドはEUでもないので、そういった「うざさ」はあるのであるけれど。

そんな今でも、ニーキャップみたいなバンドが出てきたり。オヤってことになる。

それにしても思ったのは、人は悲しみの方向に共感する力の方が強いのかな…と思ったりもした。共感は確かに悲しみの力の方が強い。人を音楽に駆り立てる力も、もしかしたら悲しみや苦しみの方が強いのかもしれない。幸せよりも。

出演するアーティストは、正直知っているバンドはランクムくらい。それだってメンバーが一人語るだけであり演奏シーンはない。(なかったよね? それとも見逃した??)

でも彼らのパフォーマンスの中にはハッとさせられるシーンも結構あり、この国の豊かな「吟遊詩人」文化は、はるか古代の昔から脈々と根付いているのがわかる。

この映画が今のアイルランドをレプレゼントしていうと、ちょっと違うような気もするが、これもまた今のアイルランドの「一面」であることは間違いない。

ユーロスペースにて8月22日から公開。アイルランドのことが好きな人は、見に行った方がいい。



◎1996年からかかげてきたTHE MUSIC PLANTの看板は2025年12月にて下ろし、公式サイトは近日中にアーカイブ化予定。自分の主催公演や招聘はもうやりませんが、2026年も若干の雇われ案件があるので、そちらはゆっくりとやっていきます。

◎よく聞かれるので、ここに載せておこう。最近観た中でベストな映画はこれベストな本はこれです。

◎ノルウェーのフォルデ・フェスティバルに行ってきました。レポートを書いています。初日は1つか公演を見ていません。2日目以降のリンクは2日目3日目4日目5日目

◎アイルランドでメアリー・ブラックのラストコンサートを見てきました。レポートはこちら。セットリストをプレイリストにしました。

◎アイルランドでポール・ブレイディの3夜連続公演を見ました。レポートはこちら。最終日の様子はここ。セットリストをプレイリストにしました。

◎ドーナル・ラニーのドキュメンタリー『In Time』。自分の感想。出てきたアーティストの紹介。Frank Harte / Zoe Conway / Méabh Ní Bheaglaioch / Seosamh Mac Grianna。また関連楽曲を集めたプレイリストを作りました。楽曲解説も書いたよ

◎現在CDの販売は終了してますが、書籍はあいかわらず販売中。アイルランド名盤ガイド。楽曲への配信のリンク(Spotify)や、来日時のインタビュー、エッセイなど充実の内容。ポール・ブレイディ、メアリー・ブラック、マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルの3冊です。こちらへどうぞ。

◎神保町すずらん通りのパサージュにてケルト書房という棚を運営しております。ケルト関係の書籍や友人の書籍などを販売中。こちらへどうぞ。

◎最近、こんな応援記事を書きました。ぺッテリ・サリオラの来日記念盤@Intoxicate

◎ケルティッククリスマス2026、発表になりました。今年はアルタンとソーラスが来日。詳細は公式サイトへ。

◎あいかわらず無印良品BGMの仕事はしております。この4月27日より昨年録音にかかわったデンマーク編が配信スタートしております。良かったら、聴いてください。店頭ではすでにその2週間くらい前から流れているようですが、結構まだBGM29のスコットランドもたくさん流れますね(のざき調査による)。

 

◎パンデミック後くらいから作曲家:日向敏文さんのお手伝いしております。昨年の6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリースされました。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。アナログ盤と、ピアノ小品集の楽譜は日向さんのサイトで通販中


◎その日向さんは、91年の大ヒットドラマ『東京ラブ・ストーリー』のサントラを手掛けていたわけですが、そちらが35周年記念のリイシューされることになりました。詳細はこちら。 最新インタビューをotonanoにて連載中! さらに今まで配信されていなかった『アナザー・グラフィティ』『妹よ』『陽のあたる場所』『愛という名のもとに』『ええにょぼ』も3月25日より配信スタートしております

◎また「Two Menuets」がこの5月25日よりGucciのキャンペーン「The Original Sinner」で使用されています。改めて聞くと良い曲!  Gucciのキャンペーンサイトはこちら